Access VBA の DoCmd.MoveSize メソッドは、アクティブなウィンドウ（フォームやレポート）の位置やサイズを指定して変更するために使用します。ピクセルではなく twip（ツイップ）単位（1インチ = 1440 twips）で指定するのが特徴です。
目次
🔹 基本構文
DoCmd.MoveSize [Right], [Down], [Width], [Height]
※すべての引数は省略可能ですが、左側の引数を省略する場合は、右側の引数も省略する必要があります。
🔸 引数の解説
| 引数名 | 型 | 単位 | 説明 |
|---|---|---|---|
Right | Long | twips | ウィンドウの左端を画面左からどれだけ離すか（X位置） |
Down | Long | twips | ウィンドウの上端を画面上からどれだけ離すか（Y位置） |
Width | Long | twips | ウィンドウの幅 |
Height | Long | twips | ウィンドウの高さ |
🔸 Twip 単位の換算
| 単位 | Twip 値 |
|---|---|
| 1 インチ | 1440 |
| 1 センチ | 約567 |
| 1 ピクセル（96dpi） | 約15 |
🔹 使用例
✅ フォームを画面の左上に小さく配置
DoCmd.MoveSize 0, 0, 4000, 3000
✅ 位置だけ変更（サイズは変更しない）
DoCmd.MoveSize 2000, 1000
✅ 補足
DoCmd.MoveSizeを使うには、対象ウィンドウが「ポップアップウィンドウ」か「標準フォーム」として表示されている必要があります（最大化されていると効果がない）。- 実行前に
DoCmd.Restoreを使って、ウィンドウ状態を「通常」に戻すと確実です。
